ノロウイルスとは
ノロウイルスとは、冬季に食中毒や性急性胃腸炎を起こす代表的なウイルスです。ノロウィルスとは 以前は小型球形ウイルスと呼ばれてましたが、ウイルスの遺伝子が詳しく調べられるようになり、そのほとんどは、いままでノーウォーク様ウイルスと呼ばれていたウイルスであることが判明し、2002年8月、国際ウイルス学会で正式に「ノロウイルス」と命名されました。日本でも2003年8月から食品衛生法において「小型球形ウイルス」は「ノロウイルス」に改められました。食品中に含まれるウイルスを検出することが難しく、食中毒の原因究明や感染経路の特定を難しいものとしています。
潜伏期間は24?48時間(平均36時間)で、主症状は嘔気、嘔吐、下痢(激しい水様便)、差し込むような腹痛があり初期の水分補給が大切です。発熱はあまりみられまがあっても軽度で、症状は全般的に軽く、また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。通常、2,3日で軽快しますが、老人や幼児、病弱な人はまれに重症化することがあります。ウイルス性胃腸炎集団発生の最も重要な病原因子であり、小児から成人までの全年齢層に感染し、小児に散発性の急性胃腸炎(主に嘔吐)を、年長児から成人に集団食中毒(主に下痢)を起します。ノロウイルス感染による食中毒事件は年間を通して報告され、冬季に多発する傾向が全国的に見られます。現在このウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありませので、特に脱水症状がひどい場合には点滴を行うなどの対症療法が行われテいます。
感染経路はほとんどが経口感染で、原因食品としては生の二枚貝が主で、その他、人の手指や調理器具を介して汚染されたサラダやサンドイッチが報告されています。低温に強く,汚染された水や氷が感染源になる集団発生例もあり、特に液体汚染されると集団感染は大規模になります。 感染力が強く、患者の嘔吐物や糞便、その飛沫などから容易に二次感染を引き起こします。患者は回復後も数日?数週間以上糞便中にウイルスを排泄し、ドアノブ、カーテン、日用品などからもウイルスが検出されます。集団発生場所としては病院、介護施設が多く、その他、ホテル、飲食店、学校などが報告されています。最初にノロウイルスが原因で下痢を起こした患者の吐物・糞便が乾燥し、空中に漂ったものが口に入り感染したり、他の人の手などを介して糞口感染で広がり死亡者もでた事例があります。
感染予防は特に飲食物を扱う人が十分に注意を払うことによって効果的な感染予防につながります。特に調理者が十分に手洗いすること、そして調理器具を衛生的に保つことが重要であります。ノロウイルスは、逆性石けん(塩化ベンザルコニウム)、消毒用エタノールには抵抗性が強いので、手洗いによって物理的に洗い流すことが感染予防につながります。また、ノロウイルスは85℃以上1分間以上の加熱によって感染性を失うため、特にカキなどの食品は中心部まで充分加熱することが食中毒予防に重要です。生のカキを扱った包丁やまな板、食器などを、そのまま生野菜など生食するものに用いないよう、調理器具をよく洗浄・塩素系漂白剤による消毒をすることも大事なことです。
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